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オフィスレイアウトで重要なゾーニングとは?種類やメリットを紹介
オフィスの改装や移転の際に、ゾーニングという言葉を耳にしたことがある方や、実際に検討しているという方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、オフィス移転や改装の際に必要なゾーニングの種類やメリットについて、詳しく紹介します。
ぜひ、最後までご覧ください。
ゾーニングとは?
オフィス設計時に重要なゾーニングとは、そのスペースが何を目的にどのくらいの人数で使用されるか、機能やセキュリティレベルを考えた上で空間を仕切ることを指します。
オフィスでレイアウトを考える際の流れとしては、スペースごとに役割を把握してからゾーニングを開始し、さらにその結果を元にスペースごとの配置やセキュリティツールなどを検討する、というような感じになるでしょう。
一見、「ゾーニングは行わなくてもいいのでは」と思うかもしれませんが、実行するかどうかで、オフィスが働きやすい場所になるのか、セキュリティ対策がしっかりされた安全な場所になるのかが左右されます。
レイアウトの決定後にゾーニングするのは難しいため、必ずレイアウトの前に行ってください。
オフィスレイアウトでゾーニングを考えるメリット
オフィスレイアウトでゾーニングを考えるメリットとしては、以下の2つがあります。
- 移動が減る
- コミュニケーションが可能になる
では、それぞれ詳しく紹介していきます。
移動が減る
まずメリットとして、移動する距離が減ります。
昔は、執務スペースや会議室が別々に設けてあったため、いざミーティングしようとなっても移動が必須でした。
ただ、空間を意識するだけですが、わざわざ移動する手間がなくなるので、さらに効率化が進むでしょう。
ちょっとした会議などは、同じ空間で行うことも可能なのです。
コミュニケーションが可能になる
次に、メリットとして、コミュニケーションが可能になります。
空気感の共有というのがとても重要になってくるため、業務用のスペースと休憩するスペースに明確な境を作りません。
そのため、社員間で、よりコミュニケーションを気軽に取ることが可能になるのです。
単純なことのように思えますが、会社の中で少しの移動を全く意識せず、気軽にコミュニケーションが取れるということはとても重要と言えるでしょう。
ゾーニングの種類
ゾーニングの種類は、以下の3つになります。
- クローズスタイル
- オープンスタイル
- ハープオープンスタイル
では、それぞれ詳しく紹介していきます。
クローズスタイル
まず、クローズスタイルという種類のものがあります。
クローズスタイルとは、社員だけでなく来客など、その部屋を使用する人ごとに空間を分けるということです。
その場合、一度入り口から入り、それから各部屋につながるような同線になります。
そのため、お客さんが従業員用のスペースに入るということもなく、セキュリティ的にも安心だと言えるでしょう。
従業員用のスペースも、一般社員と執務室などはきちんと分かれており、社内間でも仕切られているということになります。
リフレッシュスペースと執務室に仕切りがないため、執務室の一部がリフレッシュスペースというようなイメージです。
オープンスタイル
次に、オープンスタイルという種類のものがあります。
クローズスタイルとは異なり、来客用スペースと従業員用スペースが完全に一緒になっているのです。
執務室の面積は少し狭くなっていますが、これを考慮してオープンミーティングスペースというものが設置されています。
このオープンミーティングスペースというのは、従業員同士のコミュニケーションが取れたり、来客との簡単なミーティングなども行うことが可能です。
さらに、リフレッシュスペースと執務室は別に存在し、こちらの方がより安心して休憩できるようになっています。
ハーフオープンスタイル
最後に、ハーフオープンスタイルという種類のものがあります。
従業員と来客で空間を分けるイメージです。
この場合、来客が執務室に間違って入らないように、エントランスから会議室に直接入れるようになっています。
さらに、これとは別に、従業員だけで使用する会議室というのも別で設置されており、こちらは執務室からも入ることができるのです。
リフレッシュスペースと執務室に仕切りはなく、執務室の一部をリフレッシュスペースにしたようなイメージになります。
オフィスのゾーニングを考える順序
オフィスのゾーニングを考える場合、その順序は以下の通りです。
- コンセプトを決める
- 必要なスペースを考える
- スペースの配分を考える
では、それぞれ詳しく紹介していきます。
コンセプトを決める
まず、コンセプトを決めていきましょう。
オフィスを移転したい、または改装したいという時に、いきなりオフィスレイアウトを作成するということは良くありません。
移転や改装を意味あるものにするためにも、「何を実現したいのか」というコンセプトの決定は、とても重要なものになります。
コンセプトとは、具体的に以下のようなものです。
- 社員間のコミュニケーションを向上させたい
- 仕事に対する社員のモチベーションを上げたい
- 生産性を上げたい
このコンセプトを決めるためには、さらに以下のようなことを社内で確認する必要があります。
- どのような会社になってほしい
- 経営層の考え方に従業員は共感しているか
- 他の従業員に対してどのように思っているか
これらを確認した上でコンセプトを決定すると、より良いものが検討できるでしょう。
必要なスペースを考える
次に、必要なスペースを考えていきましょう。
使いやすい、無駄がないオフィスというのは、寸法を細部まで細かく設計する必要があるのです。
具体的には、以下のようなスペースを確認しておきましょう。
- 執務スペースの幅(一人あたり)
- 廊下の幅
スペースの配分を検討する
次に、スペースの配分を検討していきましょう。
上記でも出てきたように、一人あたりの執務スペースの幅などは、約1,200mmが主流で、さらにコンパクトなスペースだと、1,000mmの場合もあります。
最近では、フリーアドレス型のオフィスも一般的になっており、カフェのテーブルのようなデスクを使用する場合もあるのです。
サイズは約700mmとコンパクトですが、ノートパソコンを使用する場合では、それでも可能になります。
1人で使用するデスク、という考え自体が減少してきています。
スペースの配置を考える
最後に、スペースの配置を考えていきましょう。
オフィスの移転や改装となると、現時点での利用人数などを考えると思いますが、それより数年先まで見据えたオフィス作り、というのが重要になります。
何年か経って従業員が増えた際に、オフィスが狭くなってしまったという事態は避けなくてはなりません。
逆に、人数が減った場合は無駄なスペースが増えてしまうということもあり得るのです。
何十年先の計画は難しいかもしれませんが、数年先の計画だけでも良いのでしっかりと未来を見据えて行動することが大切でしょう。
まとめ
この記事では、オフィスの移転や改装の際に重要なゾーニングについて紹介しました。
ゾーニングすることで、オフィスを効率的に活用し、今だけではなく未来を見据えたオフィス環境の構築につながるのです。
従業員の満足度はもちろんのこと、セキュリティレベルまで確保されるので、これからのオフィス設計には欠かせません。
専門家の意見や従業員の声も参考に、しっかりと確実に進めていくということがゾーニングを成功させる鍵になるでしょう。
ジャパンニューハンでは、最適なオフィスレイアウトをご提案しています。
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